浄土真宗における「法名」(ほうみょう)とは、仏の弟子となった証です。
故人に対して贈られる名前と誤解されていますが、本来は生きている間に三宝に帰依し、仏弟子として生きていくことを誓い授かる名です。
「戒名」と混同して用いられる場合がありますが、浄土真宗における仏弟子としての名は「戒名」ではなく「法名」です。
その理由は、「戒を守り抜くことはできない凡夫たる一切衆生は、阿弥陀如来(法蔵菩薩)の誓願によってのみ救われる」という
教義に基づいて受戒を行わないためです。
一般門徒は本山・別院・一般寺院などで行われる「帰敬式」(ききょうしき〈「おかみそり」とも〉)において授かります。
浄土真宗本願寺派(西本願寺を本山とする)
宗祖親鸞聖人の墓所である「大谷廟堂」を発祥とし、末寺の数10497か寺を数えます。
信者数約694万人は浄土真宗(真宗)の各宗派中最大であり、また、仏教系の宗教法人の中でも最大数を誇っています。
浄土真宗大谷派(「真宗本廟」(通称、東本願寺)を本山とする)
別院、教会を含む所属寺院数は約8,900寺、通称「お東さん」「お東」と呼ばれています。