位牌と戒名

生前、故人の戒名とは


2011年8月29日


位牌の表に戒名、裏に享年と亡くなった年が刻まれていますが、享年って数え年のことでしょうか?


享年(きょうねん)とは人が「天から(う)けた数」という意味であり、この世に存在した年数です。
本来は数え年の年齢で表すものであり、満年齢を使用することは厳密には誤りとされていましたが、
実生活の中で数え年を使う機会が減少した現代の日本において享年に満年齢を用いることが一般的になりつつあります。

また、行年(ぎょうねん)と言い、これまで生きてきた年数を表わす場合もあります。


享年は数え年の事ですか?



数え年と享年・行年を比較しますと、
数え年は、生まれた時に1歳、以後正月ごとに1歳加齢されます。
享年・行年は、誕生日の十月十日前から、死を迎えるまでの年を数えたもの。
ですから、必ずしも数え年と享年・行年が一致するわけでもないのです。

そして地域や各寺院の考え方により、享年・行年の考え方も違ってきます。
地域の慣習が一番優先されているのが現実だろうと思いますよ。
浄土真宗本願寺派では、法名に享年や行年を用いていますが、
満年齢で記しているものが結構あります。


わかりました。
ありがとうございました。


位牌に刻む戒名

表に
没年(平成二十三年)
戒名
没年月日(八月二十九日) と彫ります。

裏に
俗名(田中 三郎)
享年 九十九才 と彫ります。

宗派によって違いがありますが、
真言宗の場合は戒名の上部に「ア字の梵時(ぼんじ)」を入れ、下位には「位」と入れるのが一般的です。
また、戒名をつけない場合は、「〇〇〇〇之霊位」というように生前の名前を刻みます。


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