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お墓をいつ建てたら良いという決まりはありません。 大切なのは、建てる時期ではなく、供養の気持ちです。 最近では生前に建てられる方も多いようですが、 もし日を選ぶとするなら命日、お彼岸、お盆、お正月などをめどに建てるのがよいでしょう。 新仏の場合には、一周忌に建てることが多いようです。
お墓ができたら納骨に先立ち、墓石に入魂する開眼法要を行います。 呼び方は入魂式・入仏式・お霊入れ・性根入れ等、宗派や地方により様々に呼ばれています。 お墓は建てただけではただの石に過ぎません。 供養して仏の魂を迎え入れ故人の霊が宿ったものに変えてもらう儀式を「開眼」といいます。 この儀式を執り行うことで、単なる石もお墓としての機能を持つようになります。 また、ご先祖様のお家であるお墓が完成したことを祝うという意味もあります。 開眼法要には多くの方に参列してもらえるよう、 年忌法要やお盆・お彼岸の親類縁者が集まりやすい機会を選ぶのが良いのではないでしょうか。 ※浄土真宗では、開眼法要のことを「建碑式(けんぴしき)」 や「建碑法要」と呼びます。
開眼法要等のお布施の値段は地域や宗派、ご住職の階級等により違いがあります。 (1)御霊抜き(お性根抜き)は5千円〜1万円位 (2)開眼法要は1〜3万円位というのが一般的です。 参考までに。(関西地方の場合です) 尚、ご僧侶へのお礼は、「御布施」や「開眼法要御布施」、「御経料」としてお包みします。 ※浄土真宗では「建碑式御布施」または「建碑法要御布施」
五輪塔は密教の教えにもとずき「空・風・火・水・地」を下(地)から積み上げたもので、 そうした意味を表す記号のような文字で、梵字(サンスクリット文字)が石に刻まれています。 五輪塔は天台宗や真言宗のお墓に多かったようえすが、今では他の宗派の人でも五輪塔を建てます。 「梵字」とは 「キャ(空)」・「カ(風)」・「ラ(火)」・「バ(水)」・「ア(地)」と書かれ「五大」を言い、 主に供養塔・墓塔として使われる仏塔の一種です。
葬儀後の遺骨は自宅に安置されますが、自宅に祀ってあった遺骨を墓に埋葬すること。 (時期は、四十九日忌法要を行う時が多いようです)これを、「納骨式」といいます。 四十九日忌法要と納骨式を兼ねることが多く、住職に本堂での読経、続いてお墓でもお経をあげてもらいます。 お墓では、お供え物や線香と花を手向け参列者の方も順番に焼香してもらいます。
生きているうちにお墓を建てる人が増えています。これを寿陵(墓)あるいは生前墓と呼び 民間の霊園では最近、申込者の多くが生前にお墓を求めていると言われています。 古来中国では、生前にお墓を建てることが長寿を授かる縁起の良いこととされており 古書にも「寿蔵」「寿穴」「寿堂」などと書かれており、秦の始皇帝をはじめ歴代の皇帝は皆寿陵墓を建てています。 最近では縁起のためだけでなく、子供に負担をかけたくない、または自分の気に入った墓碑銘や石、場所などを 選びたいという人が寿陵墓を建てているようです。
卒塔婆(そとうば)とは、遺骨を埋葬するときや年忌法要などのときに、 お墓の後ろにたてる細長い板のことで、「卒塔婆」または「塔婆」といいます。 墓地に行くとお墓の後ろや横に細長い木の板が並んでいるのがそれです。 墓石が出来るまでの間、その代わりに建てる「角塔婆」も「卒塔婆」の一種です。 卒塔婆は、年忌法要やお盆、お彼岸、祥月命日などのとき、故人の冥福を祈る意味でも建てられ、とても供養になる言われています。 卒塔婆の表面には経文や戒名が書かれ 裏に梵字や施主名、建立月日をお寺で書いてもらいます。 ※卒塔婆に書く文字は宗派により異なります。 (浄土真宗では卒塔婆を使われません) |
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